達磨大師・大権修利菩薩像奉納の御案内
令和4年12月30日、以前より横浜の中村彫刻様に制作をお願いしていました達磨大師・大権修利菩薩像が完成し当山本堂内に奉納されました。
向かって左側の赤色の仏像が達磨大師像、右手側の青色の仏像が大権修利菩薩像となっております。
達磨大師は日本でもメジャーないわゆる「ダルマさん」なのですが、中国禅宗の開祖とされているインドの僧侶です。嵩山の少林寺で9年間にわたる面壁坐禅をして悟りを得たという伝説を持ち、その座禅の姿勢やエキゾチックなお顔立ちから日本でも「七転び八起き」のダルマさんとして幅広く知られているお方でもあります。
大権修利菩薩様はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、曹洞宗のお寺には必ず達磨大師像と対に祀られている方です。元は中国の神様であり、阿育王山という山から海を渡る船を見守っていたといわれています。日本で曹洞宗を開かれた道元禅師が中国から戻る際にその船の無事を見守られていたとされています。
また、令和5年1月8日、仏像制作に際して特別志納してくださった檀信徒の皆様をお招きし、御心入れの法要を執り行いました。達磨大師像の中には、当山住職と特別志納の方々のお名前を書いた書簡を入れており、数百年後修繕等で解体する際に当時のお寺の状況が分かるようにするものとのことです。